【コラム】保険証券とは?紛失しても再発行できる?万が一に備えて分かりやすい場所に収納しておこう
保険の契約が成立すると、1週間から10日程度で契約者宛てに保険証券が郵送されます。保険証券は契約内容などが記載された大切な書類ですが、普段使う機会が少なく、どこに保管したか分からなくなってしまいがちです。
この記事では、保険証券が持つ意味や使用する場面、万が一紛失した場合の対応方法について解説します。また、できるだけ紛失を防ぐための方法についてもご紹介します。
保険証券は何のために発行される?
保険証券には、保険の契約内容などが記載されています。この保険証券はどういった意味を持ち、どんな場面で必要になるのでしょうか。
保険証券は契約が成立したことの証明書
保険証券は、契約者と保険会社との間で、保険契約が成立したことを証明する書類です。保険法第40条第1項では、以下のように定めています。
保険者は、生命保険契約を締結したときは、遅滞なく、保険契約者に対し、次に掲げる事項を記載した書面を交付しなければならない。
- 保険者の氏名又は名称
- 保険契約者の氏名又は名称
- 被保険者の氏名その他の被保険者を特定するために必要な事項
- 保険金受取人の氏名又は名称その他の保険金受取人を特定するために必要な事項
- 保険事故
- その期間内に保険事故が発生した場合に保険給付を行うものとして生命保険契約で定める期間
- 保険給付の額及びその方法
- 保険料及びその支払の方法
- 第五十六条第一項第一号の通知をすべき旨が定められているときは、その旨
- 生命保険契約を締結した年月日
- 書面を作成した年月日(※1)
これらの事項を記載した書面が「保険証券」です。
保険証券に記載されている内容
保険証券には具体的に以下のような内容が記載されていて、契約時に説明のあった内容を一目で確認することができます。
- 証券番号
- 契約者名
- 被保険者名
- 受取人名
- 契約日、責任開始日
- 保障期間
- 保障内容
- 解約返戻金の推移
保障内容の確認や、各種保全手続きに必要になる
保険証券は、普段の生活で使用することはほとんどありません。しかし、以下のような手続きを行う際には、保険証券に記載されている証券番号の申告が必要になります。
- 契約内容に変更がある場合(住所変更、受取人の変更など)
- 保険契約を解約する場合
- 保険金の請求を行う場合
保険証券は保険契約の証明書になります。大切に保管しておきましょう。
保険証券を紛失してしまった場合はどうする?
保険契約を証明する大切な書類ですが、自宅に届いたものを他の書類と一緒に乱雑にまとめてしまったり、誤って処分してしまったりで、確認したいときに見当たらないという方も少なくありません。万が一紛失してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
速やかに再発行の手続きを行う
保険証券がお手元に見つからない場合は、加入している保険会社で、できるだけ早めに再発行の手続きを行いましょう。保険会社によって対応方法はさまざまですが、一般的な再発行の手続きは、以下のとおりです。
- 契約者本人が保険会社に連絡する
- 保険会社から送られてくる申請書に、記入や捺印をして返送する
- 申請書が保険会社に到着し、記入漏れなどの不備がなければ約1週間~10日間程度で保険証券が到着する
保険証券を紛失しても保険は継続される
保険証券が手元にないからといって、保険が無効になることはなく、契約が締結された事実や、保障の範囲、内容には影響しません。
ただし、保険請求時や各種変更手続き時などに保険証券が手元にないと、手続きがスムーズに進まず時間がかかってしまう可能性があります。
保険証券の保管におすすめの方法は?
保険証券は必要なときにすぐに取り出せるよう、自宅の分かりやすい場所に保管するようにしましょう。
本章では保険証券をなくさないための、おすすめの保管方法についてご紹介します。
個人ごとにファイルで管理する
保険契約を行うと、保険会社や手続きを行った保険代理店より「証券保管用ファイル」を受け取ることがあります。郵送された保険証券を忘れずにファイリングしましょう。
また、保険証券だけでなく、保険設計書やパンフレット、契約のしおりなどを一緒にファイリングしておくこともおすすめします。
家族全員が確認できる場所へ保管する
保険証券は家族全員が確認できる場所に保管しましょう。受取人が配偶者や子どもの場合、保険証券の場所が分からなければ、保険内容を把握することができません。
家族で話し合って保管場所を決めておき、家族全員分を同じ場所で保管しておくことをおすすめします。
保険証券電子化(ペーパーレス)を活用する
保険会社にもよりますが、紙の保険証券を発行せず、専用ホームページなどから確認できる方法を採用している会社も増えています。こういった場合は、ペーパーレス制度を利用すると良いでしょう。
ペーパーレスは、保険会社にとっては紙証券を発行する手間が省ける、契約者にとっては保管する手間が省けるなど、両者にメリットがあります。ペーパーレスを利用することで保険料の割引サービスを受けられる保険会社もあります。
なおペーパーレスの場合は、ご自身のIDやパスワードは他人に知られないよう厳重に管理することが大切です。
保険証券の管理なら「GOESWELL」がおすすめ
紙での管理が面倒に感じる方や、時間や場所を問わず確認できるようにしておきたいという方には、アプリでの管理が便利です。本章では、無料で利用できるおすすめの保険管理アプリ「GOESWELL」をご紹介します。
アプリに保険証券を登録!保険会社への連絡がスムーズに
もし保険金の請求をする場合、証券番号など保険証券に記載された情報が必要です。そのため保険証券が手元になければ、請求手続きをスムーズに進めることはできません。
しかしアプリ「GOESWELL」で保険証券の内容を登録しておけば、登録した保険会社の連絡先へ電話をかけることができるため、保険証券が手元になくても保険金請求の連絡ができます。
加入している保険を目的ごとに管理できる
万が一の死亡、病気や怪我、子どもの教育資金など、保険に加入する目的はさまざまです。加入時には理解していても、時間が経過するとその目的を忘れてしまうことはよくあるケースです。
アプリ「GOESWELL」では、加入した保険を「11の目的」に合わせて分類できるため、どの目的で加入した保険であるか一目で確認できます。複数の保険会社に加入している場合でも、保障が重複していないか、自分に足りていない保障はないかなどの確認が可能です。
家族と加入保険の情報をシェアできる
個人情報保護の観点から、保険会社はたとえ契約者の家族であっても、保険契約内容は教えてはいけない決まりになっています。そのため、家族間での情報共有は契約者自身で行う必要があります。
アプリ「GOESWELL」に保険内容を登録しておくと、家族間で契約内容を共有することが可能です。離れた家族とも共有できるため、いざという時に安心です。
まとめ
保険証券は加入している保険の情報が記載され、各種保全手続きを行ううえで重要な書類です。大切に保管しつつ、アプリでも管理し確認しやすくしておくと便利です。
もし保険証券がすぐに見つからない場合でも、アプリがあれば保険証券の内容がすぐに確認できるので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
※1出典:e-Govポータル