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【コラム】住宅ローンの団体信用生命保険とは?生命保険との違いや種類について解説

住宅ローン icon 住宅ローン

2022.09.30

住宅ローンを組む場合に必ず検討することになる団体信用生命保険(以下、団信)ですが、「聞いたことはあるけどよく分からない」という人も多いでしょう。住宅購入は人生において何度もない高額な買い物といえるため、団信についても十分に把握して検討することが大切です。

今回は、団信の仕組みや種類、一般の生命保険との違い、加入する際の注意点について紹介します。

団体信用生命保険とは?

住宅ローンを借り入れまたは借り換えを行う際に、同時に契約する保険のことです。

住宅ローンを返済中、保障の対象となる被保険者(住宅ローン契約者)に万が一のことがあった場合に、住宅ローン残高(債務残高)相当の保険金が銀行などの債権者に支払われます。

その結果、家族は住宅ローンの返済負担を気にすることなく、引き続き住宅に住み続けることができます。

団体信用生命保険の種類は?

団信への加入を検討する際には、自分の考え方に合った保障を選択することが重要です。

主な団信の種類は、以下の通りです。

一般団信

住宅ローン契約者が保険期間中に死亡、または所定の高度障害状態に該当した場合に保険金が支払われる、最も一般的な団信です。

高度障害状態とは、以下のような状態のことを指します。

例)

  • 両眼の視力を永久に失った
  • 言語または咀嚼(そしゃく)の機能を永久に失った
  • 寝たきりで終身、常に介護が必要な状態になった

夫婦連生団信

夫婦の収入を合算してローンを組むほか、連帯債務型住宅ローンの場合に加入する団信です。この場合、夫婦のどちらか一方が死亡または高度障害状態になったときに保険金が支払われます。

同じく夫婦が協力して住宅ローンを組む形に「ペアローン」がありますが、この場合は夫婦それぞれが住宅ローンを組むため、団信も別々に契約することになります。一方に万が一の事態があった場合でも、もう一方の返済負担は残ります。夫婦連生団信とは異なるため、注意が必要です。

3大疾病保障付き団信

保障の範囲が死亡や高度障害状態だけでなく、3大疾病にまで拡大されている団信のことです。3大疾病とは、以下の病気です。

  • がん
  • 急性心筋梗塞
  • 脳卒中

住宅ローン契約者が上記の3大疾病に罹患し、保険会社が定める所定の状態になった場合に保険金が支払われます。所定の状態とは、診察を受けてから60日以上継続していると医師に診断された場合や、手術を受けた場合などがあげられます。

8大疾病保障付き団信

上記の3大疾病保障付き団信に加え、以下の5つの生活習慣病を保障の範囲に拡大した団信のことです。

  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 肝硬変
  • 慢性腎不全
  • 慢性膵炎

これらの生活習慣病によって、就業不能状態が12カ月を超えて継続しているなど、保険会社が定める所定の状態になった場合に保険金が支払われるのが一般的です。

団体信用生命保険は生命保険とどう違う?

団信と一般的な生命保険との違いは、以下の4つのポイントにあります。

  • 保険期間
  • 保障内容
  • 保険料控除
  • 保険料

以下にて、詳しく解説します。

保険期間

一般の生命保険は、その保険期間を自由に決めることができます。一生涯の保障、子供が社会人になるまでの期間や自身が定年退職するまでの期間など、自由に設定できるのが特徴です。

それに対して団信は、住宅ローンを完済するまでの期間に限られ、住宅ローンを完済すれば保障も終了します。繰り上げ返済を行った場合も、借入残高が減れば保険金額も減ります。

保障内容

一般の生命保険は、その保障内容や保険金額は自分で自由に設定できます。収入や家族構成に合わせ、必要な保障金額を自分で決められるのがメリットです。

それに対して団信は、住宅ローンの残債に対する保障のため、保険金額は住宅ローン残高に限られます。住宅ローン残高を超える保障を設定することはできません。

保険料控除

一般の生命保険に支払った保険料は、生命保険料控除の対象になります。払い込んだ保険料に応じて一定の金額がその年の所得から差し引かれ、税金負担を軽減することができます。

一方で団信は、生命保険料控除の対象にはなりません。

保険料

一般の生命保険は、被保険者の年齢や性別、その保障内容に応じて保険料が算出されます。年齢が高くなったり保険金額が上がったりするほど、保険料は高額になるのが一般的です。

団信は、年齢や性別による保険料の違いはありません。保険料の算出は、住宅ローンの借入金額や保障内容によって決まります。保険料は直接的に請求されるものではなく、金利に含めることで住宅ローン契約者が負担します。

団体信用生命保険に加入しても生命保険に入るべき理由は?

住宅ローンを組んで団信に加入していても、生命保険が不要というわけではありません。それぞれ保障の役割は異なるため、必要性に応じた検討が必要です。

団信と一般の生命保険の両方が必要なのは、以下のような理由からです。

家族の生活費部分の保障が必要

団信の保障範囲は、あくまでも住宅ローン残債に対してのみです。住宅ローン契約者に万が一の事態があった場合、団信によって住宅ローンの返済負担はなくなりますが、遺族に必要な保障はそれだけではありません。

たとえば、家族がその後の生活を維持するための生活費が必要です。また、子供の教育資金も考えておく必要があります。

団信で住居の心配はクリアできたとしても、残された家族が不安なくその後の生活を送ることができるよう、一般の生命保険でカバーすることは重要です。

住宅ローン完済後に入る場合、保険料が高い可能性がある

一般の生命保険は、年齢や性別に応じて保険料が算出されます。年齢が上がれば上がるほど保険料が高くなります。

いつ発生するか分からない死亡や高度障害状態、または障害や介護状態・がんなどの疾病リスクに対し、保険による備えは大切です。

しかし、団信があるからといって住宅ローンを完済してから保険に加入しようとすると、年齢が上がりその後の保険料負担が高額になってしまう可能性があります。また、健康状態によっては保険に加入できないケースもあります。

万が一に備えて生命保険に加入するのであれば、年齢が若く健康なうちに加入を検討することをおすすめします。

団体信用生命保険に入るときの注意点とは

さまざまな団信を比較検討する場合に、気を付けておきたい注意点について解説します。

健康状態の告知は正確にする

団信に加入する場合は、自身の健康状態について正確に告知する必要があります。ありのままを正確に告知するようにしましょう。

もし告知内容に虚偽や漏れがあった場合、告知義務違反とみなされ、万が一の際に保険金が支払われない可能性もあります。

持病によって健康上告知すべき内容がある場合、通常の団信と比べて引受条件が緩和された引受基準緩和型の団信(ワイド団信)もあります

保険が下りない場合を確認しておく(免責事項)

マイホームの購入は、人生において何度もない高額な買い物といえます。その返済の責任は重く、万が一の事態に団信が適用されることは大きな安心に繋がります。しかしながら、どんな場面でも確実に保険が適用されるとは限らないため、保険が下りない場合(免責事項)を確認しておくことは非常に重要です。

免責事項には以下のようなものがあります。

  • 被保険者が団信加入後、短期間で自殺した場合
  • 被保険者の故意によって、高度障害状態になった場合
  • 健康状態の告知で虚偽の内容があった場合

保障内容を確認する

団信の保障内容が自分の考えに適した内容となっているか、加入前に十分に検討しましょう。団信は基本的に、加入した後で保障内容を変更することはできません。また、一旦解約をしてしまうと再加入することはできません。

住宅ローンの借り換えを行う場合、これまで加入していた団信も終了し、新たな団信に加入することになります。この場合、健康状態を理由に団信に加入できないと、住宅ローン審査自体にも通らない可能性があるため注意が必要です。

まとめ

住宅購入を検討するうえで、住宅ローンと併せて十分に検討する必要があるのが団信です。家計において大きなウエイトを占める住宅費用において、団信で万が一に備えることは必要不可欠といえます。

住宅の購入など、大きなライフイベントの際には、現在加入している生命保険の見直しを検討されてはいかがでしょうか。

団信への加入検討と併せて生命保険における保障のバランスを見直すことで、保険料を抑えられる可能性があります。

安心できる生活を送るためにも、目的に応じた保険を活用しましょう。