【コラム】食品の値上げラッシュ対策方法!食費を抑える節約アイデア4つを紹介
電気代やガス代、電車運賃などさまざまなものの値上げが続いていますが、値上げと聞いて真っ先に頭に浮かぶのが、食品という方も多いのではないでしょうか。
買い物に出かけて、「冷凍のギョーザ、こんな値段だったかな?」「マヨネーズがこんなにするなんて」などと、驚いてしまう場面も多いかもしれません。
実際に冷凍食品や調味料、加工食品や乳製品なども各社が値上げに踏み切っています。
食品の値上げは私たちの家計に直接影響するため、工夫をしないと金銭面へのダメージは大きくなります。
そこで今回は、続く食品の値上げ対策として食費を抑えるアイデアをご紹介します。
値上がりしている代表的な食品は油や小麦粉
食品の小売店における価格の動向を把握するため、農林水産省では、食品価格動向調査を、平成20年1月から行っています。
令和4年10月度の本調査によると、調査項目で一番価格の平年比が高いものがキャノーラ油の+55.0%。そのほか、サラダ油が+41.3%、小麦粉+23.1%、マヨネーズ+23%、しょうゆ+7.9%、チーズ+14.4%の値上がりになっています。
料理で欠かせない油脂・小麦粉の値上がり率が大きくなっており、当然それらを加工した加工食品(冷凍食品、インスタント麺、ハム・ソーセージ、水産加工品など)や菓子(スナック菓子、チョコレート、アイスクリームなど)の値上がりも、買い物に行くたびに感じることが多くなっているのではないでしょうか。(※1)
食品値上げの背景
食品が値上がりする背景としては、主に以下の3点が挙げられます。
- 世界情勢の変化による物流費の値上げ
- 気候変動による原材料価格の値上げ
- 人手不足による人件費の上昇
上記のような様々な理由が重なり、現在の食品の値上がりは発生しています。
食品関連各社の値上げ状況
株式会社帝国データバンクによると、2022年8月31日時点で20,056品目もの食品が値上げされています。
食品分野別に値上げした品目をみると、最も多いのが加工食品の8,530品目で値上げ率も平均で16%に達し、さらに今後も値上がりする食品は多いようです。
調味料の値上げは4,651品目でこれまでに食用油や砂糖の値段が数回上がったこともあり、出汁製品だけでなく焼き肉のたれ、マヨネーズ製品なさまざまな品目で値上げが起こっています。
月の食費の平均値はどのくらい?
総務省「家計調査」によると、2022年8月の2人以上世帯の1ヶ月当たりの平均食費は、85,949円です。
食費の節約アイデア
食品が値上がりし続けている状況下では、今までと同じ行動をしていると食費が家計を圧迫します。
ここでは食費の節約アイデアを4つご紹介します。
1.まとめ買いで節約
週の予算を決めて、その予算内で週に1回か2回まとめ買いをすることで、無駄なものを買ってしまう心配が少なくなります。
こまめに買い物に行くと安いからと不要なものを買ってしまい、結果的に予算オーバーや食品ロスにつながる場合があります。
「冷蔵庫の中を確認する→まとめ買いをする→日持ちしないものは1回分ずつに小分けして冷凍保存」というルーティーンを作ると、無駄なく買い物ができ節約につながります。
また、買い物の頻度を減らすことにより時間の余裕も生まれるでしょう。
2.自炊で節約
食品が値上がりしている状況下では、飲食店も値上げせざるを得ません。実際に多くの飲食店が値上げに踏み切っており、外食代も上がっています。
外食も食費の一部であり、行く機会を減らして自炊をすれば節約につながります。
しかし、自炊経験の少ない方が、いきなり毎日食事を作るのはハードルが高いでしょう。はじめのうちは休日だけ自炊する他、全て手作りするのではなく、1品だけ作って残りはお惣菜を買うなど、ほどよく手抜きをしながらはじめてみることをおすすめします。
仕事がある日に自炊する時間がない方は、休日にまとめて作り置きをする他、おにぎりなど忙しくても簡単に食べられるようなものを作っておくなどの工夫をしてみましょう。
3.ふるさと納税の活用で節約
ふるさと納税が節約につながる理由は、納税先の自治体の返礼品として、お米やお肉、野菜などの食材を受け取ることができるからです。
ふるさと納税は、高級ブランド牛のサーロインステーキや伊勢えび、いくらなどの高級品もありますが、さまざまな料理に使いやすい野菜やお肉を返礼品として用意している自治体も多くあります。
それらを適宜冷凍保存して使う他、保存が利いて忙しい時に助かる加工食品(ハンバーグや牛丼、鍋セット)や、品質に問題はないものの粒の大きさが揃っていないがために訳アリ商品になっているものなどを選ぶとお得に食品を手に入れることができ食費の削減につなげることもできます。
4.キャッシュレス決済で節約
毎月必ずかかる食費は、キャッシュレス決済での支払いもおすすめです。主なキャッシュレス決済としては、クレジットカード決済やデビットカード決済、QRコード決済や電子マネー決済などがあげられます。
キャッシュレス決済と現金払いの大きな違いは、やはり支払い額に応じて付与されるポイントの有無でしょう。
貯まったポイントは、提携するお店での次回の買い物に利用できる他、他のポイントやギフトカードへの変換などが可能なこともあります。
キャッシュレス決済にすることでお金を使い過ぎないか不安な場合は、オートチャージにせず「1ヶ月に決まった額だけチャージし、その範囲内だけで利用する」といったルールを決めることで自然と節約を意識するようになります。
まとめ
石油価格や電気代なども高騰している昨今では、今後も食品の値上げが続くことが予想されます。今までと同じように生活をしているだけで、食費が家計を圧迫してしまう心配があります。まとめ買いやキャッシュレス決済といった節約アイデアを活用しながら、食費を削減しましょう。
※1出典…「食品価格動向調査 令和4年10月【10月10日~10月12日】」(農林水産省)(2022年10月28日利用)